米国株に投資できるいろいろなサービスが提供・改善されるようになり、米国株の購入がが身近になったと最近特に感じるようになりました。そこで今回はズボラな人におすすめのほったらかし米国株投資の方法をいくつか紹介したいと思います。
ちなみに、なぜ米国株に投資するのかというと、過去の株式市場パフォーマンスを比較してみると「世界全体に分散投資するよりも世界の中心であるアメリカの株式に分散投資をした方が高リターン」という分析結果が得られているからです。もちろんリーマンショックなどの大暴落を経験していますし、現在も米中貿易戦争のような不安要素はありますが、日本が迎えている超少子高齢化社会に比べれば大きな問題とは思えません。
アメリカ(S&P 500)と日本(日経平均)の平均株価の推移
目次
①.個別株を直接買う
②.VTIを直接買う
③.VTIをつみたてNISAで投資信託として買う
④.VOOをiDeCoで投資信託として買う
⑤.まとめ
米国経済が生み出した利益や成長の果実を得るためには、主に上記の4つの方法がオススメです。ちなみに、VTIとはネット系証券会社で人気があるバンガード・トータル・ストック・マーケットETFのことです。VTIの組み入れ銘柄数は約3,500銘柄で、これ1本でアメリカの投資可能な株式のほぼ100%に投資することができます。また、VOOはバンガード・S&P500 ETFで、名前にあるように組み入れ銘柄は米国の主要業種を代表する大企業500銘柄で構成されるETFです。
①.個別株を直接買う
・メリット
定期的に配当金を受け取れる
株価の上昇により含み益が発生する
信託報酬が必要ない
・デメリット
購入、売却時に手数料が掛かる
米国と日本で二重課税となる
株価の下落リスクがある
ポートフォリオの作成、リバランスを自分で行う必要がある
個別株に投資する目的はズバリ配当金です。米国株には連続増配を25年以上続けている企業が100社以上あります(日本企業では花王のみ)。
②.VTIを直接買う
・メリット
保有コスト=手数料が抑えられる
定期的に配当金を受け取れる
・デメリット
米国と日本で二重課税となる
取引・為替手数料が購入・売却時に掛かる
VTIの人気の理由は、値上がり率の高さと手数料の低さです。値上がり率については過去10年において年平均10%以上の値上がりを継続しています。また、手数料についても0.03 %と値上がりを全く邪魔しない低コストとなっています。
③.VTIをつみたてNISAで投資信託として買う
・メリット
売却時に優遇税制がある
再投資効率が高い(再投資には二重課税がないため)
・デメリット
信託報酬+運用コスト=実質手数料が必要
例)楽天・全米株式インデックス・ファンドの直近の実質手数料:0.221 %
VTIを購入する方法はもう一つあります。楽天・全米株式インデックス・ファンドを投資信託として購入する方法です。この投資信託では信託された金額を全てVTIに投資しています。つまり間接的にVTIを購入することができるのです。さらに、つみたてNISAの税制優遇を利用することで、売却時の運用益を非課税にすることができます。
④.VOOをiDeCoで投資信託として買う
・メリット
積立金額がそのまま所得控除される
優遇税制がある
再投資効率が高い(再投資には二重課税がないため)
・デメリット
国民年金基金連合会と事務委託先金融機関への手数料が掛かる(103+64 円/月)
信託報酬+運用コスト=実質手数料が必要
例)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の直近の実質手数料:0.243 %
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は信託された金額を全てVOOに投資しています。また、値上がり率についてはVTIと同程度になります。国民年金基金連合会と事務委託先金融機関への手数料が割高ですが、iDeCoはそれをはるかに上回る節税効果(年間20000円以上)が見込めます。iDeCoでも「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」を取り扱いしてくれないかなー。
⑤.まとめ
現在の私の投資の順番としては④+③→①→②となっています。iDeCoとつみたてNISAはフル活用して、昨年末のように株価が一時的に下がり、配当利回りが高くなったときにワンタップバイを通じて個別株を購入しています。住宅ローン控除を受けているため、多少なりとも節税も出来ます。合理的に考えれば個別株に投資するリスクは配当金なんかよりもずっと大きいのですが、配当金があると純粋にうれしいですし、投資を続けるモチベーションも維持できます。精神安定剤のようなものです(笑)。