Windows環境を外出先で使用したいということで「Rufus」というソフトを利用してブータブルUSBを作ってみました。ブータブルUSBとは、通常は内臓のHDDやSSDにインストールされているOS=WindowsをUSBメモリにインストールしたものです。これによりカスタマイズされたWindows環境を外出先でも利用でき、作業環境を向上させることができました。
目次
1.用意したもの①(ハード)
2.用意したもの②(ソフト)
3.ブータブルUSBの作成
1.用意したもの①(ハード)
まずはテスト運用ということで手元にあったMicroSDカードとSDカードリーダーを利用しました。
MicroSDカード Samsung 128GB Evo Plus
上記の組み合わせでのCrystalDiskMarkベンチマークテストの結果がこちら
最大95 MB/sと謳われているいるだけあってランダムリード/ライトも十分な速度が出ています。最初はUSB2.0の古いUSBメモリを使用しましたが、Windowsの初回起動に1時間以上掛かってしまい、使い物になりませんでした。転送速度がものを言うのでUSB3.0対応であれば外付けのポータブルSSDなんかでも良いと思います。
2.用意したもの②(ソフト)
・Rufus
Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
・Windows10.iso(Media Creation Toolからダウンロード)
Windows 10 のダウンロード
上記リンクの「ツールを今すぐダウンロード」からMedia Creation Toolをダウンロード
「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択して次へ
そのまま次へ
保存先を選択して保存
「ISOファイル」を選択して次へ
ダウンロードの完了を待ちます。
3.ブータブルUSBの作成
次にRufusとWindows.isoを使ってブータブルUSBメモリを作成します。Rufusを起動、下記の項目を設定してスタートします。
ブートの種類 :Windows.iso
イメージオプション:Windows To Go
パーティション構成:MBR
BIOSの種類などによってはパーティション構成がMBRではなくGPTだったりするようです。うまく行かない場合はパーティション構成をGPTに変更すると良いかもしれません。
次にBIOSを起動し、下記の項目を設定します。BIOSは電源ON後にF2 or DEL連打で起動します(hpはF10)。
セキュアブート機能 :使用しない
起動デバイスの優先順位:USBを一番上に
wifiの接続先といったWindows10の初期設定を終えると、「ようこそまっさらなWindows10!」
設定項目・インストールしたソフト・編集したデータなどは保存されます。もちろん、元々の起動OSには一切変更を加えませんし、元々使用していた内蔵HDDのデータも編集可能です。
また、USBブートはパソコンを変えてもドライバーがデバイスに応じて新たに読み込まれるため、気にせずにPCを変えて使用することが可能です。初期状態は最低限のデバイスドライバのみですが、wifiでネットワークに接続した状態でしばらくするとWindowsUpdateで必要なドライバを勝手にダウンロード・インストールしてきてくれます。
いろいろといじり倒すとなると容量256 GBは最低でも欲しいなー。起動時間の短縮といったさらなる快適性を求め、Samsungの最大400 MB/sのUSBメモリが欲しくなってきました。
応用すればLinux系のUbuntu等もブータブルUSBで利用できると思いますが、対応ソフトの都合でWindowsがやっぱり便利ですね。その他のOSで気になるのはChrome OSですね。GIGAスクール構想に伴い、小中学校では1人1台Chromebook(Chrome OS)が配布されているようです。次回は勉強ついでにCloudReadyというUSBメモリから起動して使えるChrome OSを試してみたいと思います。