先日作成した資料を基に2020年上期の我が家運用報告会を行いました。株式・債券・為替市場に対する新型コロナウイルス・金融緩和政策の影響について紹介しだしてから2分ほどで、妻の超高速説法が始まりました。
2020年上半期 リスク資産割合&ポートフォリオ公開! - 貧乏暇なしB型ブログ
要約すると、
・含み益の過多は今は問題ではない。今は原資を積立ているところ。
・積立開始してから6,7年目からの利回りが重要。
・過去の利回りが良くても、現在の利回りが悪くなっている場合もある。
・利回りの定期的なチェック⇒必要に応じて積立金額変更or金融商品スイッチ。
・そのためにも現時点の本当の実績利回りを計算する必要がある。
(引用:auのiDeCo-毎月1万円づつ投資した30年後の評価額)
証券会社のHPでよく見る投資信託をシミュレーションした上のグラフのように、複利運用のチカラは利回りの大小に左右されます。そこで今回は保有するiDeCo・NISAの投資信託と個別株の現在の利回りを計算してみました。
目次
1.投資信託
2.個別株
3.実績利回り計算結果
1.投資信託
Excelには財務に関する便利な関数がいろいろあります。投資信託の利回り計算には「FV(フューチャーバリュー)という積立貯蓄の将来価格を計算する関数」と「セルに入力されている数式と目的の値から変数を逆算するゴールシーク」を利用しました。FV関数の入力方法は下記のとおりです。
=FV(利率, 期間, 定期支払額, 現在価値, 支払期日)
これを過去時点から現時点までにおける利回りを求める式に置き換えます。現在値、損益はマネーフォワードから取得しています。月利にはあらかじめ適当な数値を入力しておきます。
ゴールシーク = FV(月利[変数], 積立期間(月), 積立金額(円/月), 0, 0)
積立金額 = 取得額 / 積立期間
取得額 = 現在値-損益
年利 = (1+月利)^12-1
データタブ→What-If 分析→ゴールシークを起動します。
数式入力セル:ゴールシーク
目標値:現在値
変化させるセル:月利
を入力します。
計算できました!
ちなみに、この方法では途中で積立金額を変更したときの利回りは計算できません。うーん。商品、積立金額を途中で変更するつもりなんだけど、どうしよ。5年後に考えよう。
2.個別株
個別株は不定期な売買取引や配当金があるため定期積立計算のFVは使えません。その代わりに不定期的なキャッシュフローから内部利益率(≒年利)を求めるXIRR関数を利用しました。内部利益率という聞きなれない専門用語ですが、年利とほぼ同じ数値が得られるので良しとします。XIRR関数の入力方法は下記のとおりです。
=XIRR(範囲, 日付, 推定値)
参照範囲の最初のU列には購入となるマイナスの数値を入力する必要があります。それ以降の右側にキャッシュフローを入力しています。日付は順番通りでなくても問題ないようです。また、結果がエラー(#NUM!)となる場合には、推定値を変えると正しく計算されます。とにかく過去の取引履歴を入力するのが面倒でした。次はcsvファイルからコピペしよう。
3.実績利回り計算結果
半年ごとに利回りを計算し、利回りの推移をリアルタイムで確認することが出来る様になりました。今後は5年ぐらいで積立金額変更or商品スイッチする際の判断材料にしたいと思います。また、合わせて夫婦の共通目的を改良しました。
夫婦の共通目的
・将来も余裕のある生活を送る
・お金仕事に縛られない自由を得る
目的達成のための目標(20年後)
・金融資産5000万円
・配当金収入100万円/年
目標達成のための投資戦略
・毎月10万円を積立投資
・うち半分の5万円をETF購入
自分のあやふやだったイメージを言語化すると、頭の中が整理されてやるべきことがはっきりとしますね。
なお、この戦略が成就するには年率5%の金融商品が必要です。あ、SPDRの配当利回りが6%超えていたぞ。☟あれ(笑)?!